ハラスメントと虐待防止
ハラスメントが発生しやすい職場環境は虐待が起きやすい事業所環境と似通っているというデータがあります。
ややびっくりする中身ですが、よくよく考えると当然の事かも知れません。
ハラスメントや虐待が起こりやすい職場環境とは、もはや事業所が組織、チームとしてエラーを起こしている状態だという事が出来るかも知れません。
特にコミュニケーションや意志疎通がうまくいっていないという影響は大きいと思われます。福祉は人の介在する部分(ご利用者も職員も)が大きく、アウトプット(成果)がスケール化しにくいという特性があります。
このような環境の業務は一つの人と人とのつまずきが尾を引いてしまいがちになりやすいと言えそうです。(人と人とが介在する余地が多いので、コミュニケーションエラーが起こりやすい、成果がスケール化しにくいので意見が割れたり、正解を見出していくのが難しい。よって意思統一が難しくなりやすい環境にある。
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福祉現場で働く我々は福祉という仕事がこのような特性を持っているという事を知り、職場環境のコミュニケーションの悪化(ハラスメント)は容易に虐待につながる危険性があるという事をよくよく認識しておく必要があります。