知的障害のある方の力をどう活かすか
知的障害の程度とその特性についてIQはあくまで参考にしつつ、やはり大切なのは日常生活の中でその人、その人の出来る事を把握・アセスメントしていくことです。
自立課題で言えば、自立課題を通じてその人の能力を見極めていき、その情報から日々の生活に役に立てていく応用にしていきます。(プットインが出来れば大きさを把握して中に入れる能力がある。色分けが出来れば色の把握が出来る。形分けが出来れば、形に応じて仕分けする事ができるなど)
次に日常生活に役立つスキルとして、アセスメントの情報を通じて日常生活の中で活かす事が出来れば、それが本人の生活に役に立つ“本人のスキル”になります。先の自立課題の例でいえば、形により分ける事ができる人は食べ終わった後のお皿を整理出来る能力があると考えられます。見本を見せて仕分けが出来る人は訓練次第では袋詰めが可能になるかも知れません。
自分で出来る事が増えれば、それが本人の自身になり自己肯定感の醸成につながっていきます。普賢学園のような入所施設は24時間の支援を行う場であるので、ご利用者の特性を鑑みながら、何でもいいので生活のスキルが身につくように普段から我々支援者がご利用者をよく観察し、力を活かし、肯定感が高められる場を作っていかなくてはいけないと強く感じます。