サービス等利用計画書と個別支援計画の関係性
サービス等利用計画書と個別支援計画の関係性はよく一級建築士の設計図と現場監督の施工図との関係という例えられることがあります。
しかし、中には相談支援専門員の方でも「施設を探す人」ぐらいまでしか、役割を発揮出来ていないような気がしてなりません。
本来の意味で相談支援専門員や相談事業所の役割が「設計士」の役割であるならば、相談支援専門員に求められるスキルは非常に高いものが要求され、現行の相談研修に入っている「制度についての知識」はもちろん、「知的、精神、身体の特性」、「強度行動障害者者支援」、「発達障害」、「医療ケア」、「栄養マネジメント」、「各サービスの内情や特性」、「組織マネジメント」、「リスクマネジメント」等々多岐に渡るとイメージ出来ます。そう考えると、相談支援専門員の研修だけでは足りず、その後の自己研鑽がとても重要になってくると想像できます。
また、設計士の役割であれば、現場に入り込んで逐一、サビ管理者と状況を把握し合い時には現場に入り込んで支援も共に行うぐらいでないと「設計士」としての役割は難しいと感じます。その点からいえば、相談支援専門員は現場の支援に入る事が出来ない、自分の担当は原則支援出来ないというルールもマッチしていないと思います。(特に強度行動障害のある方の支援はそもそもやはり現場に入らないと「支援の設計図」を描く事すら難しいからです。)
普賢学園建て替えの際に、設計士方の仕事を間近で見る機会がありましたが、現場の隅々までチェックし、時にはガチンコのバトルをします、また現場(サビ管)が困っていれば設計の変更やサポート・フォローをすぐに行います。相談支援専門員とサビ管は障害福祉の支援の質の底上げになる可能性を十分秘めています。それには処遇も含め、相談支援専門員という多忙な仕事が業界の憧れとなる体制づくりの向上が急務であると思います。