学生の皆さんへ㉑ ~ 社会人の大切なスキルは”楽しむ”こと ~
ある講師の先生からこんな言葉を投げかけられた事を覚えています。
「“仕事を楽しむ”という視点がなければ、我々の仕事は制度の中に則った面白味のないものになってしまう」。
言葉はまさにその通りだと痛感します。
障害福祉を取り巻く環境は自立支援法以降、急速に変化し続けています。措置から契約へ変わり、福祉はサービスへと変わって来ました。
そこから事業所には安全配慮義務や事故への予見可能性などが必要とされるようになり、今福祉の世界はどんどんと「固い支援」になりつつあります。
昔から福祉に携わっている方はよく「昔はよかった」と言われます。それは今のように制度がしっかりと整った中での「固い福祉」ではなく、試行錯誤の中で障害福祉全体が前進していた時代を振り返って、職員も利用者も一緒になって日々過ごした毎日を懐かしんでいるのだと思います。
しかし、福祉がサービスから昔のような措置に戻ることはおそらくないでしょう。
これからはプロとしての成果(アウトカム)を出しつつ、“ご利用者とともに楽しむ”新しい福祉の世界観をつくっていく時代になっています。
職員・ご利用者の関係である前にまず対等な人間同士であり、そして共に生涯成長をしていく関係であり、日々を楽しく過ごしていく仲間という関係性の構築に次世代の新しい福祉・施設の姿があるような気がします。
「ご利用者・職員・保護者・地域の方」にとってかけがえのない場を目指して、地道にコツコツチャレンジしてきましょう。まず自分が一番楽しめ!です。