障害のある方のニーズと支援(フェルト・リアル・ニーズ)
「リアルニーズ」は支援者によって決まる。
リアルニーズとは何かと言えば、ご利用者のフェルトニーズや社会的ニーズ(ノーマティブニーズ)から導き出されるもの。
この「支援者によって決まる」という点がポイントで我々、支援者がフェルトニーズやノーマティブニーズに疎かったりするといいリアルニーズは到底引き出す事が出来ません。(”なので、逆説的に支援者によって決まる。”と書きました。)
つまり、リアルニーズをどう引き出すかは支援者の力であり、感性であると言えると思います。
そうはいっても、現実では障害の重たい方の支援におけるコミュニケーションは非常に難しい場合も多く、ご利用者のフェルトニーズと一般的なノーマティブニーズは時として非常に乖離する場合もあります。それを埋めていくのは非常に困難な場合もあります。
いかにご利用者に対して”本人の納得感”を得ていくか、”伝え方”を工夫していくかは大切なテーマえす。
まさにある意味支援とは心理戦の要素もあります。支援者とご利用者との狭い世界の中でリアルニーズを見出そうとせず、より広い視野で多くの資源や多くの人たちとの関りの中こそ、よりよいリアルニーズを見出し、実現を目指していく事が大切なのではないかと感じます。
障害のある人たちがだけが集まり、暮らす世界はやはり自然の節理から言ってもアンバランスな所はあるかも知れません。全てをカイゼンすることは出来ないかも知れませんが、少しでも現状をカイゼンする努力をしていくこともリアルニーズの達成に向けて非常に大切な観点になると考えます。