行動障害の支援で大切な事は「三つ組みの障害+感覚障害」(これらついては4つの特性と表す場合もあります。)を理解する事と重度知的障害の自閉症スペクトラムは様々な複合的状態を発症しやすく、その幅は個々人により異なるという事を知る事です。
重度知的障害と自閉症スペクトラム障害の重複障害を持つ方の支援は二つの障害が複合しているため行動の要因分析をしていく時に非常に難しい点もあります。実際に強度行動障害を有する方の多くの方がこのタイプです。知的障害にプラスして、三つ組みの障害者や感覚障害があるため適切な環境や支援が行われない状態では2次障害の結果として行動障害が発症に陥りやすくなってしまいます。
強度の行動障害が発症してからでは、様々な要因が様々に絡み合っているためそれを低減させていくには非常に多角的な視点が必要になって来ます。(行動障害を改善するには、行動障害を発症するに至った倍の時間の適切な支援が必要だと言われています)
しかし、その行動障害を低減させていくのにも、基本的な考え方は「三つ組みの障害+感覚障害」がベースとなりますので、しっかりと理解し、ご本人の困り間の真因にアプローチしていく姿勢を大切にしていって下さい。