障害福祉サービスにとって高次脳機能障害の特に社会的行動障害の方に関してはまだまだ支援環境として未整備な状況です。
一方、大規模な入所施設(といっても欧州・米国の入所施設の規模は日本とはけた違いで数百名~5000名規模ですが・・・)を解体し、精神科の入院ベットもなくしている北欧ではこのような方をどう支援しているのでしょうか?推測ですが、パーソナルアシスタント(マンツーマンによる支援)により個別性の高い支援を受けている方が多いのではないかと考えられます。
やはり脳機能の損傷により、社会性を失ってしまった方が感情のコントロール等を含め回復ししていくには限度もあります。そのような面でマンツーマン支援のパーソナルアシスタントを使いながら、環境を変える支援方法を行ないつつ、その中で周囲と障害に折り合いをつけながら長い年月をかけて少しずつ支援の量を減らしていっているのではと思います。
現状の日本の高次脳機能障害者の特に社会行動障害への対応・支援がどうなっているのか全てをうかがい知る事は難しいですが、パーソナルアシスタント的な制度が必要な方も大多数おられるのではないかと思われます。