福祉用語の解説⑥ ~ 暗順応・明順応(明るさの知覚) ~
今回の福祉用語の解説は「暗順応・明順応」(明るさの知覚)です。
明るい場所から暗い場所に移動するとしばらく何も見えない事ってありませんか?
そして徐々に目が慣れて来て、物が見えるようになる。これを暗い所に順応していくので = 暗順応 といいます。
反対に、暗い場所から明るい場所に移動する時も一時的な盲目状態になり次第に慣れていく事これを = 明順応 といいます。
順応とは視覚をはじめとする知覚が環境に応じて適応的に変化する事を言います。
支援する上で”光”も一つの環境要素の一つになります。
自閉スペクトラム症の方の中には蛍光灯の光(蛍光灯は+と-が常に入れ替わり、高速で点滅している)の刺激が苦手な方もいらっしゃいます。
光の強さ、種類、場所などによりそれが刺激になったり、快適なリラックス空間を演出したりと支援において実はとても重要な要素なのです。
普賢学園ではご利用者に快適に生活して頂くために、光についても色々と考えて設計しています。
暗順応や明順応の意識して生活空間をつくっていく事は一見支援には関係ないように思えますが、実は快適な生活を支える要素の一つにもなっていくのです。
そう考えると支援とは本当に奥が深いとつくづく感じます。