誉める
先日、handsの勉強会に参加をさせて頂きました。
その研修を通じて、やはり”誉める”事の大切さとその力を改めて学びました。
私も子を持つ親ですが、子どもとの関わりの中で”誉める”って意外にやっていないものです。
そしてこれは子育てに限らず、後輩、部下に対してもどれだけ”誉める”という事をやっているかと言われると、本当に意識していなければ出来ていない、というのが正直な本音です。
支援でも、”誉める”はとても大切で、ご利用者にとってその行動が好子になるかどうかの大切な分岐点といっても過言ではないと思います。
そして”誉める”と一言で言ってもその表現や受け取りやすさはご利用者それぞれが違う事やどの場面でどんな”誉め”を実践していくか慎重に判断しないといけないケースも時にはあります。
ただ、やはりこの”誉める”という事はその人の力を引き出す=エンパワメント支援の中で欠かせない要素です。
あるご利用者のケースですが、ご本人の心配や不安、訴えの困難さを細かくアセスメントして、それに対応した支援 + 出来た後の”誉め”をスモールステップで実践した事で、劇的に変化された事例もあります。(今では日常生活のある程度の部分は自立して、あるいは自分の意思を適切な方法で伝える事が出来るようになられて来ました。)
”誉め”を実施する上で、意識したい事として、
➀当たり前や普段の状態を誉める。(「出来た事」ではなく、既に取り組んでいる事など、過程や姿勢を誉める)
例:ご飯中に離席してしまう → 叱る × 座って食べている状態の時 → 誉める ◎
②やり始めたらすぐ誉める(やり終わってからではなく。取り掛かった時点ですかさず誉める!)
➂25%ルール(すべてが終わってからではなく、過程の段階から誉めていく)
0%(やり始め)誉める → 25%(過程)誉める → 50%(過程)誉める → 75%(過程)誉める → 100%(過程)誉める
などが大切だと講義で教えて頂きました。
今、社会ではSNS等を通じて、批判や中傷が目に入る事がとても多くなっています。批判や中傷はその人に対する無理解や無関心から生じる事が多いのではないでしょうか?
一方、”誉める”にはその人に興味関心を抱く事が大切です(というか、それが無ければ”誉め”は実践できません)。マザーテレサは「愛の反対語は無関心」と言っています。”誉める”事は”あなたに興味関心がありますよ”と伝えるとても大切なメッセージであり、そのメッセージは人に勇気や自己肯定感を育ませる大きな力になります。
気軽に日常生活中でその人の良さがフォーカスされ、賞賛される機会が増えていく事はいい社会づくりや支援環境づくりの土台に欠かせないと改めて感じた研修会でした。さぁ今日から”誉める”をバンバン実践していきたいと思います。
講義頂いた岩永先生、貴重なお話ありがとうございました。