虐待防止の土台にあるもの
虐待を防止していく方法は多くの視点やアプローチがあると思いますが、まず土台として真摯に虐待防止法などの制度と真摯に向き合う事が大切です。
(当然至極ですが)
法や制度は時として、現場にとってはハードルが高く“理想”の姿を謳っているように思えなくもないと感じる事もあるかも知れません。しかし、そこに真摯に向き合い“完璧”を目指すぐらいの気持ちがないと(特に管理者には)、虐待の芽を完全に無くすのは難しいと思います。つまり、「これぐらいは・・・」とか「(法や制度の中で)そうは言っても現実は・・・」などと言っていては絶対にいけないという事です。
むしろ法や制度は最低限守るべき事であり(当然ですが・・・)、これ以上により良いものを目指す努力をし続けていく事がまずは目指すべき方向性です。
ご利用者の権利を擁護し、虐待を防いでいくのには様々な視点でのアプローチが大切です。(虐待防止に向けた特効薬があるわけではありません。)あくまで虐待防止は組織で取り組んでいく事が前提ですが、個人の持つ“気質”についても注意深く把握していく事は現実的には欠かせない要素だと、経験上感じます。